居抜き物件とは、前の借主がそのまま設備や備品などを置いた状態で退去した物件を言います。居抜き物件を探す場合には、できるだけ良い居抜き物件を見つけたいと思っているのは誰もが同じになります。よい居抜き物件を見つける前に、居抜き物件のメリットについてよく知っておくべきです。まず、居抜き物件は、借主が退去する時に、スケルトンにせずにそのまま出て行くことで、次にテナントを借りる人がそのままその設備を使い回すことができる仕組みです。そうすると、新しい借主にも負担が少なくて済みます。新しい借主としては、できるだけ入居時にお金をかけたくないと思っているはずです。いわゆる初期費用をあまりかけずに入居をしたいのです。それを実現することができるのが居抜き物件です。

居抜き物件の借主が気にするところ

このように、居抜き物件の借主が借りる時に負担が少ないのが魅力になりますが、それはそれで色々な問題もはらんでいることになります。例えば、前のテナントを借りていた人がラーメン屋を営んでいたとします。ラーメン屋の場合には冷凍庫や冷蔵庫、そしてカウンターや椅子、机などの備品をそのまま置いていってもらえれば、新しい借主はそれらの備品や設備を使うことができます。ですが、それらの設備や備品が必ずしも必要とは限らないことがあるのです。例えば、椅子とテーブルはもっと違うデザインがいいという感じです。そうだとすれば、居抜きの物件でできるだけ融通の利くところがいいでしょう。例えば、椅子と机はオーナーの方で処理をしてくれて、新しい椅子と机を入れることができる仕組みであれば、借主に負担はありません。

不動産会社選びに注意をしておこう

居抜き物件はとても便利な仕組みですが、不動産会社を選び間違えると面倒なことになります。人間にも善人と悪人がいるとおり、不動産会社にも優良な会社とそうでない会社がいるのも事実です。そこで、できるだけ優良な不動産会社から居抜き物件を借りるのがいいでしょう。では、優良な不動産会社とはどのような会社でしょうか。それは、顧客本位で考えてくれる会社になります。どの不動産会社も売り上げを上げるために必死ですが、その中でも自分達の利益しか考えていない会社と、顧客についてしっかりと考えてくれる会社があります。前者の会社は、とにかく売り込むことばかりを考えているのです。そうすると、顧客の要望がどうであれ、とにかく売ったほうが勝ちと考えますので、顧客としては避けなければなりません。